『痛み治療の人間学』 永田勝太郎・著

人が”痛い”と表現するものの正体を、この本から学びました。

『痛みは、その人の”生きざま”が深く関係する』
永田先生は最初にそう語っています。
自分も沢山の患者さんと向き合ってきて、その通りだと思います。

痛みとは、患者さん個人の体験した感覚であって、きわめて主観的のものです。
ある人が『すごく痛い!』といっても、他の人が想像する痛みと同じとは限りません。
同じ感覚を共有出来ない以上、他人がその人の痛みを理解・評価するのは困難なのです。

特に慢性の痛みとなると、様々な要因が複雑に絡み、原因を特定すること・除去することは並大抵ではありません。
『痛い!』という言葉の中にも、様々な意味が込められています。
疲労・不安・恐れ・倦怠感…。
いろいろな感情が、”痛い”という言葉に集約されています。

患者さんの痛みをどう理解するか。
痛みのポイントはどこか、どうしたら改善するのか。
患者さん自身の”生きざま”をよく理解することで、本当の痛みや辛さが見えてくるのだと思います。

この本では様々な事例を挙げながら、
痛みを持つ患者さんの心が、体が、どのように崩れていくのか、
どのように蘇っていくのかを書いています。
正に”痛みとは生きざま”なのだと感じました。

永田先生は、究極の治療法は『セルフコントロール』だと説いています。
治してもらうのではなく、自らの力で治す。
医療は、そのきっかけを作ってあげる存在なのだと。

自分も永田先生のように、
患者さんを理解し、”痛み”の中に何があるのか、本当は何を言いたいのかを読み取れるように。
当院が患者さんが”痛み”を克服する手助けが出来るように。
精進していきたいと思います。


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